導入のきっかけと導入前の課題
上婦負ケーブルテレビ(かみねいケーブルテレビ)は、平成22年3月末現在の加入世帯数は5056世帯、インターネット加入世帯数は2105世帯と、開局から12年で順調に利用者数を伸ばしてきました。開局から一貫して行ってきた「地域密着」による番組制作や災害情報放送の提供に、サポート体制の充実といった加入促進のための数々の施策が功を奏してきた結果です。
同社のTV・インターネット技術部の笹山昌大氏は、インターネット接続サービスを担当してきたエンジニアで、その取り組みについて次のように説明します。
「当社のシステムは、6年前にリプレースを行い、視聴者へのメールサービスを自社のサーバーで提供してきました。昨年、そのシステムをリプレースすることになり、Windows 7にメール用のソフトウェアが搭載されなくなるのを知って、Webメールのサービス提供を検討し始めたのです。」
これまで、同社ではインターネット加入者に対して、無料でメールのアカウントを提供し、利用者はOutlook Expressなどのソフトウェアを使ってアクセスしてきました。そのため、利用者のPCが標準的な環境とは異なる設定になっていると、接続までのサポートに手間がかかっていました。
こうした背景に加えて、Windows 7ではOutlook Expressのようなメール用ソフトウェアが標準で装備されておらず、何らかのソフトウェアをインターネットからダウンロードしないと利用できないため、サポートへの負担が増えるだけではなく、利用者にとっての利便性が損なわれる心配がありました。
「お客さまの利便性を損なうことなく、これまで以上に使い勝手のよいメールサービスを提供するという目的にとって、Webメールが最適な解決策だと結論しました。」
上婦負ケーブルテレビ
TV・インターネット技術部
笹山 昌大氏
